脳の専有領域
作業短縮を考えた時に、僕は2つの視点で物事を考えている。
1つが実時間の短縮。
これは分かりやすい。例えば、10分かかるものを5分に短縮する。
効率の良いやり方を見つける。人に依頼する。etc…
これは当たり前でみんな考えているだろう。
もう一つは脳の専有領域の短縮だ。こちらが実は結構大事。
例えば、ある作業を人に依頼したとする。
外注先が信頼できる人の場合には、基本的にその作業のことは忘れていて問題ない。
作業は期日以内にしっかりとした形で上がってくるだろうし、何か問題があれば報告が上がってくる。
一方で、信頼できない人に依頼した場合にはそうはいかない。
都度、進捗確認の連絡を送り、問題ないか?期日通りに上がってくるか?などをチェックする必要がある。
進捗確認の連絡を送る事自体は数分で終わる作業で、実時間という意味では大したことはない。
しかし、●月●日に確認連絡をしないといけない。という作業を生じさせるため、脳の専有領域をその分奪ってしまうのだ。
なぜ脳の専有領域を意識しないといけないか
不動産業をやると非常に業務は多岐に渡る。
物件の仕入れ、リフォーム、管理、売却。それぞれについて非常に多くのプレイヤーと関わりが生じる。
細々としたタスクが積み重なり、脳の専有領域が奪われやすい仕事なのだ。
そして、脳の専有領域が奪われてしまうと、本来やらないといけない業務が漏れてしまったり、集中して取り組むべきことに集中できなくなる。
やるべきことがたくさんある時に、重要なことが漏れてしまった経験は誰しも一度はあるだろう。
脳の専有領域と利益の関係
あるタスクを完全になくすということは、その分何かの代償を支払う必要がある。
例えば、
・不動産の管理を一切気にしなくて済む→サブリース
・家賃の管理を気にしなくて済む→家賃保証会社の振り込み代行
・リフォームを全部丸投げ→大手のリフォーム会社
・リフォームの管理をへらす→そもそもリフォームしない
など、脳の専有領域を減らすためには、費用がかかったり物件の質が落ちたりするといったデメリットがある。
結論どうすべきか?
どのくらい不動産に力を割けるか?現在どういったステージかによって答えは変わる。
極端な例だが、ものすごく富裕層であれば、不動産なんか購入は詳しい不動産業者に丸投げ、管理は全部サブリースで任せてしまえばいいかもしれない。
とは言え、一般的な零細大家はこのようにはいかない。
というわけで、零細大家がなすべきは、
①信頼できるパートナーを増やす。
例えば、信頼できるリフォーム業者がいれば、リフォームの指示だけ行い、その後の作業はほとんど気にしなくていい。
②安価で脳の専有領域を削減できるポイントを探す。
例えば、僕は家賃の振り込み代行をお願いしている。これは数百円で済むサービスで、いちいち毎月家賃が振り込まれているかをチェックする必要がなくなる。
③やるべきことをリスト化してしまう。
サラリーマン業の場合は、タスクのリスト化はよくやると思うが、不動産業においてもやるべきだ。
まとめ
不動産をやるのは不労所得を得たいからだと思う。
にもかかわらず、「何か漏れはないかな?あ、アレもやらなくては」と心配するのは本末転倒だ。
少しでも脳の専有領域を下げる工夫は常にしていきたい。
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